FAQ/9100シリーズ規格
- JIS Q 9100規格又はSJAC規格の和訳について教えてください
- 商社のJIS Q 9100認証取得に関して教えてください
- IAQGによって作成された規格を入手したいのですが
- JIS Q 9100審査登録は海外事業所も含めることができますか
- 規格に附属する様式などSJAC規格の電子データを入手できますか
- 内部監査に対する9101規格の適用
- JIS Q 9100審査員の資格基準について教えてください
- 米国規格AS9003の要求を日本でも展開する予定ですか
JIS Q 9100規格又はSJAC規格の和訳について教えてください
質問
JIS Q 9100規格又はSJAC規格で、和訳の内容が必ずしも妥当ではないと思われる箇所がある場合,どのように修正されるのですか。
回答
規格の内容について変更(訂正)が必要な場合,JIS規格の正誤票又は訂正票に準じて処置します。なお,正誤票は,規格本体に対する正誤を表し,訂正票は,規格本体以外(解説等)に対する正誤を表します。また,SJAC-JAQGが原案作成する規格については,発行前にパブリックコメント公募を実施していますので,和訳に関するコメントを含めていただくこともできます。
商社のJIS Q 9100認証取得に関して教えてください
質問
弊社は、航空宇宙関連の製品も一部扱っている商社です。ISO 9001の認証取得済みです。これから弊社のような会社もJIS Q 9100の認証取得が必須になってゆくのでしょうか。
回答
現時点で9100の認証取得が必須であるのは、主要メーカ等(ボーイング社やエアバス社、ロールスロイス社等)の顧客要求がある場合ですが,その企業と取引する業者にも拡大されています。また、他の海外及び日本の主な航空宇宙メーカは、必須とはしなくても、取引先に対して9100の認証取得を強く要請又は推奨すると共に、9100及び関連規格の展開を進めております。
9100:2016では,"1.2適用"の中に販売組織(ディストリビューター)に対しては,9100シリーズ規格の一つである9120規格(国内では,SJAC 9120規格として発行)を使用することが望ましいと記載しておりますので、参考にして頂きたい。ただし,SJAC 9120の認証制度については、海外では構築されておりますが、日本では、現状構築されていません。
IAQGによって作成された規格を入手したいのですが
質問
JIS Q 9100の認証取得を計画しています。JISの序文に「この規格はIAQGによって作成された9100規格を基に作成・・・」とありますが,IAQGによって作成された9100規格は入手可能ですか。
回答
IAQGによって作成された規格は,各セクターで発行する規格(AS,EN,JIS又はSJAC規格等)のベースとして使用されるのみで,IAQGの規則により非公開(除,パブリックコメント公募時)としています。なお、9100規格の各国語版はAS9100、EN9100等としてそれぞれ南北アメリカセクターとヨーロッパセクターで発行されていますが,その技術的内容は同じです。
JIS Q 9100審査登録は海外事業所も含めることができますか
質問
JIS Q 9100の認証を行っていますが、海外事業所を開設する場合の扱いはどのようになるのか教えてください。
回答
認証範囲に海外事業所を追加される場合、認証範囲の変更に伴う審査が行われ、認められれば、認証文書(登録証)にその事業所が記載されることになります。なお、海外事業所の品質マネジメントシステムが異なる場合は、「別組織」として国内あるいは海外の認証機関から審査を受けることになります。
詳細は、現在契約されている認証機関に相談していただくことを推奨します。
規格に附属する様式などSJAC規格の電子データを入手できますか
質問
9100QMSの社内展開を計画してます。SJAC規格に附属の様式(例えば,SJAC 9101の附属書)は,電子データで購入できますか。
回答
SJAC規格は冊子での販売に加え,CD ROMでの販売提供も行っています。また,SJAC規格附属の様式については,IAQGの様式管理(Forms Management)と同様に該当する規格についてはJAQGのパブリックウェブサイトの記事「公開資料・基準等」の「SJAC規格様式」で提供していますのでご利用ください。
JAQGのパブリックウェブサイト:https://jaqg.sjac.or.jp/index.html
なお,SJAC 9102B規格附属様式の電子データは,規格をご購入いただいた方でご希望がある場合には,無償頒布しております。ご購入のエビデンス(コピー)を添付の上,メールにて事務局までご連絡ください。
内部監査に対する9101規格の適用
質問
内部監査に対して,SJAC 9101の要求事項を適用することはできますか。
回答
SJAC 9101Fでは,"1.2適用"の注記に,「組織の内部監査(第一者監査)及び供給者先での外部審査(第二者監査)において,この規格の関連個所を使用することもできる。・・・」と記載しております。従って,QMSとそのプロセスの有効性を的確に評価するツールとして内部監査に適用することは可能です。また,一般的に内部監査の対象範囲は社内QMSの改善、自社又は顧客特有事項や法令等を含んでいますので,監査手法やツールは,企業毎に作成し,監査することが適切であると考えています。
JIS Q 9100審査員の資格基準について教えてください
質問
9001の審査員補の資格を有している場合,JIS Q 9100の審査員になることは出来ますか。また,どうしたら航空宇宙産業経験審査員になれるのですか。
回答
9001の審査員補の資格の有無に関わらず、JIS Q 9100審査員になるためには,SJAC 9104-3.5.4項に適合する審査員の実務経験及び審査経験があること,IAQG認可研修コースを合格修了していることに加えて,過去3 年以内に計20 日,4 回以上のQMS審査経験が要求されます。また,航空宇宙産業経験審査員については,上記の審査員資格要件に加えて直近10年間で4年以上の航空宇宙関連組織での実務経験が必要です。
要求事項の詳細については、SJAC9104-3及びJRMC12-018、 SJAC 9104-1適用に伴う補足規定について(https://jaqg.sjac.or.jp/data/jisq9100.html)を参照願います。
また,国内では(一般財団法人)日本規格協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)がJIS Q 9100審査員資格の認証登録を行っていますので,審査員登録に関する要求事項や手続き要領についてはマネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)にお問い合わせ願います。
米国規格AS9003の要求を日本でも展開する予定ですか
質問
航空宇宙の米国規格にAS9003"Inspection and Test Quality Systems Requirements for Aviation, Space, and Defense Organizations"があり、米国メーカが日本のサプライヤに取得を要求しています。日本でもこのようなことを考えているのか、教えてください。
回答
AS9003は,ISO 9001:2008及びAS9100:2009に基づいたアメリカセクターの規格であり,IAQGレベルの規格とすることも検討されていましたが,他セクターの同意を得ることができなかったこともあり,本規格に対応する国内規格の発行は考えておりません。